バリ島 鳥を飼うことは権力の象徴!?
2008.09.19 Friday
王国がいくつもあり、そこに
オランダによる植民地化が行われていました。
当時のバリ島の住民の職業と言えば、
王族、僧侶、農民、漁師、鍛治、芸術(ダンサー/ガムラン奏者)
といった存在がありました。
そして、これらは現在もその名残が残る様に
カースト(身分階層)があり、名前にその存在が示されています。
今でも昔のままの芸術や、稲作等の伝統的な生活手段を
まもり続けているからこそ、
日本人観光客はバリ島の美しさに触れ、感動を覚えるのですね。
でも、ヒンドゥーとバリ島独特の伝統的な文化を大切にしていながら、
カーストを示す名前の方式をそのまま受け継いでいるという点は、
民主化政策が進む時代の流れの中で、
疑問を覚えざるを得ません。
名前を基本にその人の身分を見てしまう、勘違いした感覚の
先進国の人間だってたくさんいる訳ですから、国の中だけでも
窮屈な思いをするのに、外からの評価もおかしくなっては、
人間平等ではないですね。。
これは簡単な問題ではない事はわかりますし、難しい問題です。
こんな歴史をたどっているバリ人ですが、
テレビ朝日で以前に放映された番組で、このような事が書かれています。
(最後の24羽の涙 地上の楽園・バリ島の光と影 『素敵な宇宙船地球号』(テレビ朝日、2004年10月31日放送))
『「馬・家・妻・剣・鳥」の5つがそろって初めて
一人前の男性と認められる独特の文化があります。』
以前にこのブログでも、バリ人男性の鳥好きに触れましたが、
バリ島での現地人とのコミュニケーション続編
確かに、ビジネスが軌道にのっている人や、
富の象徴を示す存在として高価な鳥を飼育している事は
現地で行って見ても、よくわかります。
ここで、問題なのが、バリ島にしか棲息していない
大切な鳥の存在です。
カンムリシロムク(Jalak Bali :ジャラックバリ)という鳥です。
先の「地上の楽園・バリ島の光と影」で述べられている点は、
『鳥のなかでも純白のジャラックバリは富と権力の象徴とされ、、略 』
この鳥は野生での生息数は20羽程度しかいない状況です。
人間の富や権力の象徴と言うエゴイズムのために
この生物が利用されてしまった結果、
高価で売買できる事から乱獲が行われ、
今世紀中には、というよりも、あと数年かもしれませんね、
絶滅の一途をたどっています。
このカンムリシロムクを、動画でおさめてきました。
良かったら、見てくださいね。
せめて、どんな鳥なのかだけでも見ていただけたらと思います。
音声を入れると、声も聞けます。
もちろん、バリ島の野生ではなく、
東京上野動物園で飼育されているるものです。
動画→バリ島 の貴重な生物 絶滅危惧種のカンムリシロムク
バリ島の素敵な魅力の一つに、
自然の神の存在を崇拝するアニミズムとつながった
謎めいた雰囲気の自然があります。
この自然の住民を失いたくないですね。
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