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バリ島 地元の緊急事態を知るークルクル(kulkul)!?
バリ島の村には、クルクル(kulkul)という
緊急事態や、何かの行事を開始する時につかわれる、
お知らせのサイレン(合図)があります。


クルクルというと、アラムクルクルと言うホテルがありますので
そちらの事を知っている方が多いかもしれません。
そうではなく、大きな太い木を縦に吊るした、
音を鳴らすための道具をクルクル(kulkul)といいます。
あいにく、写真がなく申し訳ありません。


このクルクル(kulkul)はたいていの村の東西南北の4カ所にあります。
村として機能するためにクルクル(kulkul)は無くてはならないものです。
日本での火事を知らせる町火消しの鐘のようなイメージととらえても
いいかもしれません。
また、小規模町村へ行くと、村内放送がありますね。
あんな感じの役割でもあります。
ほとんどが高い場所に設定されており、見晴し台のような感じです。
村中に音が響き渡る様な、大きな音量の出る太い木の鐘です。
長さは1〜2mあることも。
たたくバチももちろん木です。

バリ島物語―A Tale From Baliにも出てくるのですが、
昔から伝統的につかわれていた合図です。
この物語の中では、第二次世界大戦前の
サヌールの港に座礁した船が打ち上げられた事を
伝えるための緊急の合図として登場します。
村人はすべてその場で仕事を切り上げ、全員その音に従う必要があります。
つまりここでは、座礁船に積まれた積み荷を確認するために
村人は急ぎ足でサヌール港へ向かいます。

最近のバリ島の村では、クルクル(kulkul)が設置されていても、
きちんと機能しているのは
近代化されていない村のようです。
大通りで車がぶんぶん走り、バイクもひっきりなしに通るデンパサールや
クタのような場所では、クルクル(kulkul)は聞こえませんね。
伝統的な文化も変わってしまわざるを得ない場所も多いです。
昔からの伝統を重んじるウブドではちゃんと機能しています。

このクルクル(kulkul)の音は、トゥーントゥーン、とかポーンポーンという
木の独特の音がします。
ガルンガン(バリ島のおまつり)等で村人がお寺に行くべき時間の知らせ、
結婚式が始まるので集まるように、という知らせ、
泥棒が出たので緊急事態という知らせ、
すべて音のトーンや早さが異なります。
村人はその音を聞き分け、指示に従います。


私の結婚式の時もこのクルクルが鳴ったそうです。
何百人ものあふれるほどの村の人々が祝福に来てくださいました。

もし、村に泥棒が入ったり
犯罪が起きたなら、それに気づいた人がクルクル(kulkul)を鳴らし、
その音に応じて一斉に村人が飛び出してきます。

そして、皆で一斉に犯人を捕まえます。
時には殴ったりすることも。
最近は、バリ島に住む外国人への犯罪が危惧されているようです。
テロリストの狙いとして、バリ島の観光を駄目にするには
観光客を狙うのが一番ダメージが高いということなのでしょう。
この爆弾や銃と言う汚い方法は、バリ島民も皆で力を合わせて
防御する訳にもいかないですね。彼らに危険が及びます。
こんなことが起こされてはならない素敵な島です。

とはいうものの、このクルクル(kulkul)が
あり続ける限り、バリ島の村は、村人が皆で守り、
犯罪者を寄せ付けない団結力と言う強さを維持しています。

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Posted by : kokokan611 | バリ人日記 | 10:27 | comments(0) | trackbacks(1)
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